マツダ、小型車「マツダ2」を9月発売 「デミオ」改称
マツダは小型車「MAZDA2(マツダ2)」の予約を18日から始め、9月12日に発売する。これまで国内で「デミオ」として販売してきたが、海外と車名をそろえてマツダブランドを前面に押し出す。技術面では前方車との距離を一定に保って追走する機能で、停車状態でのコントロールも可能にした。長距離を走るドライバーの運転をサポートする。
「マツダ2」はデミオとして1996年に発売し、国内で累計約150万台を販売してきた。入門車(エントリーカー)としての位置づけで、マツダにとって国内販売の約2割を占める最量販車でもある。9月から海外名「マツダ2」として改良する。
マツダは車名をグローバルで統一する方針を打ち出しており、5月に「アクセラ」を「マツダ3」に切り替えたのを皮切りに、8月に「アテンザ」も「マツダ6」に見直し発売する。これでスポーツ車「ロードスター(海外名MX-5)」を除き、すべての車種で国内外の車名がそろうことになる。
新型「マツダ2」は前方を走るクルマの車速にあわせてスピードが加減速するのに加えて、停車にも対応する。停車した状態を保つにはドライバーがブレーキを操作する必要があるが、渋滞時での運転の手間を軽くする。
ヘッドライトはそれぞれが点灯する発光ダイオード(LED)のレイアウトを工夫したことで、照射力を高めて夜間でも視界を見やすくした。対向車とすれ違う際に、その方向のライトを消すなどの機能も持つ。
価格は154万4400円~261万9000円。月間販売台数は3500台を目指す。(岡田江美)
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