欧州新車販売、6月8.4%減 10カ月連続マイナス
【フランクフルト=深尾幸生】欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表した2019年6月の欧州主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は前年同月比8.4%減の135万9232台だった。マイナスは10カ月連続。前年同月と比べ営業日が少ない影響が大きく、独英仏など五大市場全てが前年割れした。19年上半期(1~6月)は前年同期比3.5%減の767万1249台だった。
6月単月の国別ではドイツが前年同月比4.7%減の32万台だった。英国は4.9%減、フランスは8.4%減だった。上半期では五大市場でドイツ(0.5%増)だけがプラスだった。生産が停滞するなかで堅調な消費を裏付けた。
上半期のメーカーグループ別では、シェア首位の独フォルクスワーゲン(VW)の販売台数は4.0%減だった。中核のVWブランド(6.6%減)とアウディ(5.7%減)がともに不振だった。シェアは0.1ポイント低下にとどまり23.9%だった。
2位は仏グループPSAで台数は1.3%減。シェアは0.4ポイント上昇し16.9%だった。3位に仏ルノー(販売台数2.9%減)、4位に独BMW(1.7%減)が続いた。欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は台数が11.1%減り、シェア5位に落ちた。
日本勢では、トヨタ自動車が0.6%減と市場平均を上回った。シェアは0.1ポイント上昇し4.6%で9位。日産自動車の販売台数は24.4%減、マツダは2.1%減だった。ホンダは17.5%減で、14.1%増えた三菱自動車にシェアで逆転された。