マツダ、ブランド発信に力 都内に旗艦店
マツダの販売子会社、関東マツダは板橋本店(東京・板橋)をリニューアルし8月3日にオープンする。同社の本社社屋を兼ねており、店舗スペースは黒を基調にし、板材を使った居心地の良い空間にした。プレミアム志向をめざす車の魅力を伝える設計にしており、ブランドの発信力を高める狙いだ。
関東マツダは東京や神奈川県など1都3県で120店舗を展開する。その中でも板橋本店を含めた首都圏にある4店舗をブランド発信の旗艦店とする。
販売店も車両のイメージに合わせて、マツダのデザイン部門が監修している。落ち着いた黒を基調として高級感を演出しつつ、車体が映える空間演出とした。
板橋本店では2階にショールームを設けた。空間全体をあえて明るくせず、車に光を当てて目立たせるようにした。デザインを統括する前田育男常務は「作品である車をいかに美しくみせるかにこだわった」と説明する。
「MAZDA3」や「ロードスター」などを展示している。試乗もできるほか、購入客に車を納車する専用のスペースも設ける。整備工場を4階に設けて、明るさも確保したうえで、冷暖房も完備し働きやすい環境にもこだわった。
関東マツダの山口滋己社長は「板橋本店の完成でブランド発信の拠点網が完成した。販売スタッフの教育をしっかりし、マツダの魅力を伝えていきたい」と意気込みを話した。
こうした取り組みを通じノウハウを蓄積し、販売店を車両を売るだけでなく、運転する楽しみといった体験や新たなサービスを提案する拠点として、顧客満足度を高めていく。
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