堂島商取、コメ先物本上場を申請 価格指標目指す
大阪堂島商品取引所は16日、コメ先物取引の本上場への移行を農林水産省に申請した。同日に臨時総会を開き、全会一致で決議した。8月7日を期限に試験上場しているが、常設の本上場へ移行することで取引を増やし、価格指標の形成を目指す。
堂島商取の岡本安明理事長は「幅広い市場参加の要件として、コメ先物の本上場への移行は必要不可欠」とのコメントを16日発表した。農水省は十分な取引量が見込まれるかなどの観点から認可するかどうか判断する。
堂島商取の本上場申請は前回の取引期限だった17年に続いて2回目。17年は生産者の参加が少ないことなどを理由に反対され、試験上場に切り替えた。堂島商取は生産者の参加者が17年から倍増していることなどを理由に、今回は認可基準を満たすと判断した。
中国の大連商品取引所では8月、コメ先物取引が上場される予定。輸出市場におけるコメ価格指標を巡り、国際競争が激しくなる可能性もある。