ローソン、一時6%高 スイーツヒットで好決算
12日の東京株式市場で、ローソン株が一時前日比340円(6%)高の5740円を付けた。前日の取引終了後に発表した2019年3~5月期連結決算が事前の市場予想を上回り、収益の改善を好感した買いが集まった。独自のスイーツなどがヒットしているほか、足元で既存店が改善傾向にあることも株価上昇の背景となっている。
終値は5%高の5650円。3~5月期の営業利益は前年同期比12%増の142億円となり、微減を見込んでいた市場予想を大きく上回った。バスク風チーズケーキなどのヒット商品が販売をけん引しコンビニの既存店売上高が1.3%増えたほか、高級スーパーの成城石井も好調だった。
決算などを受け、野村証券は目標株価を5600円から6000円に引き上げた。「減益傾向に歯止めをかけたことは好材料」(担当アナリストの青木英彦氏)。コンビニの客数減は続いているが、5月と6月は減少率が1%未満にまで縮まってきている。
ローソンによると、高利益率商品の販売が伸びているため、加盟店が受け取る利益も増えている。24時間営業の是非などの問題が長期化する中でも「オーナーの多店舗経営に早くから取り組んでいるため、相対的な安心感がある」(外資系証券アナリスト)との声も聞かれた。
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