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阪神、「育てながら勝つ」 4番大山の成長期待

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阪神はオールスターまでの前半戦を終え、39勝41敗4引き分けで借金2の2位タイ。この成績をふがいないとみるか、悪くないとみるかは判断が分かれるところだが、12球団トップの防御率3.40で踏ん張る投手陣の健闘はたたえていい。最下位に沈んだ昨季と同様、今季も打線の得点力不足という課題を抱えながら、「育てながら勝つ」というテーマは継続中。就任1年目の矢野燿大監督の口からは、選手の成長を促す言葉があふれる。(記録は14日現在)

球宴による中断に入る直前、本拠地・甲子園での6連戦で明暗が分かれた。まず元気のない広島に3連勝。勢いを付けて6.5ゲーム差の2位で迎えた首位巨人との8日からの直接対決だった。結果は3連敗。スコアは3-4、0-1、1-4。ここぞの場面で勝負手を決めた巨人に敗れ、点差以上の力の差を感じさせられた。巨人戦のカード3連敗は今季はやくも3度目。ゲーム差は一気に9.5に広がった。

3連敗後、矢野監督は悔しさをかみ締めつつ、「負けている試合はずっとそうだが、チャンスはつくれるけれど、あと1本が出ない」と総括。この3連戦も、8日は16残塁、9日は7残塁、10日は8残塁1併殺と、何度も塁上を賑やかしながら得点できないシーンが続いた。そして「成長しないと上にはいけない。そういうことが分かるような、オールスターまでの戦いだった」と振り返った。

「4番の重圧と闘いながら」

監督が「成長」を最も渇望しているのは、開幕から全試合で4番を打たせている3年目の大山悠輔だろう。この巨人との3連戦では3戦目こそ3安打を放ち、初回の四球と合わせて全4打席出塁と気を吐いたが、1、2戦目は活躍できず。好機に凡退して責任を一身に背負わされる憂き目にあった。

それでも、矢野監督は大山への期待をこう語る。「もちろん育てるための4番でもある。4番はすごく責任が重い。その重圧と闘いながらやることで、悠輔の成長があると思って4番で使っている。これからもそういう気持ちでやってくれればいい」。現場を預かる責任者であり、結果責任も負う監督から、ここまで期待される右の大砲。重荷と感じるか、意気に感じるか、といえば、後者でなければいけないだろう。

ここまでの大山の成績をみると、周囲の期待の大きさに見合っているかは別として、リーグ5位タイの50打点はそう悪くはない。上にいるのは、63打点の坂本勇人(巨人)、村上宗隆(ヤクルト)、54打点のネフタリ・ソト(DeNA)、52打点の鈴木誠也(広島)の4人。ダヤン・ビシエド(中日)が50打点で並ぶ。49打点の丸佳浩(巨人)、山田哲人(ヤクルト)、44打点の岡本和真(巨人)、43打点の筒香嘉智(DeNA)を上回っている。

まずは畑の土づくりから

大山の打率は2割7分、得点圏打率は2割9分2厘。本塁打10本はもの足りないが、昨季は9月だけで9本塁打を放つなど、その爆発力は明らかだ。前を打つ選手の出塁率はそろって高い。1番の近本光司、2番の糸原健斗が3割超、3番の糸井嘉男は4割超で、走者を置いて打席が回ってくる機会は多くなる。それだけに大山がその高い潜在能力をもう1段階発揮できれば、リーグ5位にとどまっている得点力も改善するはず。大山は「後半戦も頑張ります」と静かに重責をかみしめる。

他チームとの比較でいえば、得点力のある打線ほど、簡単には打ち取れない打者が並んでいる。相手バッテリーは一人ひとりに神経を使い、消耗させられ、ふうと息をついた瞬間、ほんの少しの隙を突かれてガツンとやられるパターンだ。いまの阪神はその点でベテラン福留孝介を欠いているのが痛い。

カギを握るのはルーキー近本だ。打率が3割前後あった5月はチームも15勝9敗1引き分けと健闘したが、交流戦で打撃不振に陥り、打率は2割6分1厘まで落ちた。リーグ3位の19盗塁のスピードに長打力も備え、復調すれば打線の大きな推進力になる。「状態はよくなってきている」とオールスター前に語った通り、13日の球宴第2戦でサイクル安打を達成。勢いをつけて後半戦に臨む。

「育てながら勝つ」という道はなかなか険しい。ゴロを打たせる投手が先発陣に多いこともあり、チームの失策は72とリーグワースト。4番の重責も影響しているのか、三塁守備には定評のあった大山も15失策を犯しており、全体的にバタバタしている。それでも矢野監督は「ミスは減らさないといけない」と諭す一方で、「チャレンジした結果のミスは責められない」「そこから何を学んで成長するかが大事」と大きく構えている。

監督は数年先を見据え、まず畑の土作りをして、種をまき、という作業をしているようにも見える。チームの士気を高めるために、監督自らがベンチでガッツポーズを繰り返し、「ファンを喜ばせよう」「野球を楽しもう」と選手を鼓舞する。昨季は借金3で球宴を迎え、終盤の失速で最下位に落ちたが、今季は尻上がりの逆襲を期待したい。

(影井幹夫)

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