選挙活動を支える「お立ち台」(写真でみる永田町)
参院選の候補者が連日、街頭でマイクを握り、有権者に支持を訴えています。街宣車に乗って演説したり、路上に台を置いて演説したりしています。今回はその「お立ち台」に注目してみました。
よく目にするのがビール箱です。軽いため持ち運びが楽で、お金がかからないのが特徴です。白い布を掛けて見栄えを良くする候補者もいます。ある政党のスタッフは「選挙はお金がかかるから少しでも節約したい」と話していました。
指揮台のような白い箱に立って演説する候補者もいます。鉄パイプとベニヤ板を組み立てた本格的な「お立ち台」を用意する政党もあります。この選挙区は与野党の候補者が接戦を繰り広げており、多くの人に目を留めてもらいたいという候補者の強い思いが伝わってきます。
「お立ち台」の高さも候補者にとって重要です。ビール箱やミカン箱などを使えば、有権者と目線がほぼ同じになり、親しみやすさや庶民性をアピールできます。
「お立ち台」を使わず、路上に立って訴える候補者もいます。有権者との距離を少しでも近づけようとする狙いがあるようです。足元に目を向ける有権者は多くないと思いますが、候補者は必死です。
(兒玉章吾)