テラドローン、サウジでドローン点検の共同出資会社
ドローン(小型無人機)のソフトウエアを開発するテラドローン(東京・渋谷)はドローンを使ったインフラ点検を展開する合弁企業をサウジアラビアに設立した。ドローンで石油やガスの貯蔵設備点検を手がけるオランダ企業に出資したことも明らかにした。
ドローン点検で提携する企業を増やすことで、海外の先進的な技術を取り込む狙いがある。
合弁の相手はNDTコロージョン・コントロール・サービシズ。「テラドローンCCS」を共同で設立した。折半出資だが、資本金の規模は明らかにしていない。NDTは中東諸国の国営石油企業などに点検サービスを提供した実績があるという。同社の顧客網を生かし、中東でテラドローンのサービスも提供する。
オランダのRoNikインスペクショニアリングには数億円を出資し、株式の49%を取得した。同社は石油やガスの貯蔵タンクを点検する技術に強みがある。ドローンがタンク内を飛行して撮影し、ひび割れなどを検知する。RoNik社の技術やノウハウをテラドローンや出資先企業で活用する。
(山田遼太郎)