エイベックスと東芝系、声の再生サービスで新会社
エイベックスと東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は11日、人の声を再現してコンテンツを読み上げるサービスを展開する新会社を作ることで基本合意したと発表した。TDSLの持つ音声合成技術を使う。エイベックスは音楽アーティストやキャラクターなどの声のデータを提供する。8月中の契約締結を目指して詳細を協議する。
TDSLの声を使ったサービス「コエステーション」を、新会社に事業移管する。コエステーションにいったん人の声を聞かせれば、人工知能(AI)が学習。人間の音声を人工的に作り出す技術を使ってその声を再現できる。
例えば著名人の声を一部聞かせるだけでシステムが声を学習し、その声を使って本を読み上げたりできる。好みのタレントやキャラクターの声を使って子供が学習することもできる。
エイベックスは自社がかかえるアーティストや、キャラクターなどの声を提供する。外部のアーティストなどと組むことも計画している。
システムは企業向けの販売を想定している。今後はコエステーションをAIスピーカーやカーナビなどと連携させることも検討する。