ドンキが香港に初出店 中国人観光客狙う
【香港=木原雄士】ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は12日、香港に1号店を開く。香港を代表する繁華街、尖沙咀(チムサーチョイ)の商業施設内にアジア圏向け業態「ドンドンドンキ」を出店し、中国人観光客の需要を取り込む。中華圏では初めての出店となる。
ドンドンドンキはシンガポール、タイのバンコクに続き6店舗目。尖沙咀の中心部にある「ミラプレイス2」の地下1階に入り、生鮮食品や菓子類、化粧品、雑貨など幅広い商品を取り扱う。焼き芋などの軽食や総菜、北海道土産などのコーナーも設けた。
24時間営業で、商品の陳列は日本のドンキとほぼ同じ。日本語のポップ広告も多い。日本産を中心とする品ぞろえで他店と差別化したい考えだ。
香港を訪れる中国人観光客は増えており、2018年には約5100万人に達した。尖沙咀は香港の中でも観光客に人気があるエリアで、多くの買い物客でにぎわう。
PPIHは17年にシンガポールに初出店し、今年2月にはタイにも進出した。米国でも38店舗を展開する。売上高に占める海外比率を約3割まで引き上げる方針で、香港での出店増も検討する。
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