データ分析の研究拠点 滋賀大と帝国データ
滋賀大学と帝国データバンクは11日、データ分析の研究拠点「Data Engineering and Machine Learningセンター(DEMLセンター)」を設立したと発表した。ビッグデータの加工技術を持つ帝国データバンクとデータサイエンス学部を持つ滋賀大が組み、企業や団体のデータを分析し、生産性向上や業務効率化を図る。
DEMLセンターはビッグデータを用いた予測モデリングの研究開発や実習を通じて人材育成などを進める。並行して企業や団体のデータを有料で分析・活用し、企業の業務フォローの改善などにつなげる。
第1弾としてステンレス鋼材の加工販売を手がける能勢鋼材(大阪市)の鋼材の管理や加工品の配送の最適化に取り組む。
同センターは滋賀県彦根市の滋賀大彦根キャンパス内に設置。センター長には滋賀大データサイエンス教育研究センターの杉本知之教授が、副センター長には帝国データバンクの後藤健夫取締役がそれぞれ就任した。研究メンバーは計9人で滋賀大が6人、帝国データバンクが3人派遣した。年間の運営費用1620万円は同社が負担する。
滋賀大と帝国データバンクは2017年11月に連携協定を結び、データサイエンス分野での人材育成などに取り組んでいる。
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