JA花咲ふくいに8.9億円融資 日本公庫など
日本政策金融公庫福井支店と福井県信用農業協同組合連合会(JAバンク福井県信連)は10日、JA花咲ふくい(福井県坂井市)に、農業競争力強化支援資金として8億9千万円を融資したと発表した。日本公庫福井支店によると、農協系の団体に同資金を融資するのは全国で初めて。
JA花咲ふくいが坂井市内に建設中のコメの乾燥・貯蔵施設「新坂井カントリーエレベーター」の建設費約20億円の一部に使う。同JAが管轄する、坂井市やあわら市に計5つある同種の施設を老朽化のため集約する。最新式の乾燥機などを導入し、計7500トンのコメやそば、大豆の貯蔵ができる。2020年3月の完成を予定する。
同資金は農林水産省が認定した事業再編計画に必要な資金を融資する制度で、農産物の流通合理化などに使われる。JA花咲ふくいの担当者は「最新式の設備導入でコメの乾燥度合いをきめ細かく調整し、付加価値の高い商品を作っていきたい」と話す。
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