中国5県鉱工業生産、5月2.4%低下 汎用機械減少
中国経済産業局が10日発表した中国5県の2019年5月の鉱工業生産指数(15年=100、季節調整済み、速報値)は前月比2.4%低下の103.9だった。悪化は3カ月ぶり。新型車の投入で自動車や同部品の生産が伸びた一方で、前月に海外向けの出荷が集中した汎用機械などが落ち込んだ影響が出た。
生産指数の基調判断は、「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかな持ち直しの動き」として、前月から据え置いた。
業種別の生産指数は、自動車と同部品を含む「輸送機械工業」が前月比8.3%上昇し、117だった。マツダの「マツダ3」など新型車の生産が堅調に推移した。一方で、「汎用・生産用・業務用機械工業」は20.4%低下の99.7となった。
海外経済の動向については「米中貿易摩擦よりも中国経済の減速を懸念する声が多い。大きな影響はまだ出ていないが、生産は一進一退の状況が続いている」(花木出局長)とした。
百貨店やスーパーなど商業6業態の販売額は2005億円と前年同月比3.3%増えた。大型連休の効果もありスーパーは1.3%増と3カ月連続で伸びた。