ブルーイノベーション、中国の物流ドローン企業と提携
ドローン(小型無人機)運用システムのブルーイノベーション(東京・文京)は、物流用ドローンを開発する中国企業の迅蟻(アントワーク)と提携した。同社の機体とブルーイノベーションの飛行制御技術などを組み合わせる。配送サービスを共同開発し、10月にも国内で試験を始める。
ブルーイノベーションは飛行制御ソフトや離着陸用の設備を開発している。アントワークは2015年に杭州市で設立したスタートアップ企業。機体から運用システムまで手がけている。ネット通販大手アリババ集団傘下の物流企業、菜鳥網絡などに配送サービスを提供した実績がある。
ドローンの飛行情報や商品の注文履歴を日本国内のサーバーに保存できるよう、飛行制御などのソフトはブルーイノベーションが提供する。航空法でドローンの飛行は規制されているため、サービスの導入当初は商業施設などの屋内や、操縦者の目が届く短い距離の飛行から始める。
アントワークのドローンは6キログラムまでの荷物を運べる。飛行距離は最長で20キロメートル程度あるという。耐風性や防水性に優れ、雨天でも配送が可能としている。
関連企業・業界