「北戴河」に身構える習主席、南シナ海軍事演習の真相
編集委員 中沢克二
大阪での20カ国・地域首脳会談(G20サミット)の初日だった6月28日の午後、恒例となっている参加首脳らによる記念撮影の際、極めて異例の光景が出現した。中国国家主席、習近平(シー・ジンピン)が自ら米大統領のトランプの前までわざわざ動いて握手を求めたのだ。
経済減速で苦しい習近平は翌日に控えたトランプとの会談で何とか貿易交渉を巡る話をまとめたい。だからメンツを捨ててでもトランプに近付いた。この映像...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます