富山県、豚コレラの防疫対策 柵設置など3800万円計上
富山県は5日、隣県の岐阜県で発生している豚コレラ対策予算に3800万円を計上すると発表した。当初予算の予備費を活用し、病気を媒介する野生イノシシの侵入防止柵の設置を補助するなどして県内の防疫体制を強化する。
養豚農家が農場周囲に侵入防止柵を設置する費用の一部を補助するほか、感染検査に必要な機器を新たに導入する。岐阜県に隣接する富山市と南砺市で現在170カ所あるわなも105カ所増やす。石井隆一知事は「富山県から近いところで発生している。防疫策が緊急に必要」と話す。
県境から約20キロ離れた岐阜県内でも4日に豚コレラの発生が確認された。富山県内では19の養豚農家が約3万頭を飼育しており、県の危機感は強い。県境近くで感染のリスクが高まれば9月の補正予算で追加対応する。