来春大卒、内定率84%　1日時点　7割は活動終了

就職情報大手のディスコ（東京・文京）が5日発表した2020年春卒業予定の大学生・大学院生の7月1日時点の内定率（内々定を含む）は84.0%だった。6月よりも12.9ポイント上昇し、前年同期よりも2.9ポイント高かった。6月1日の選考解禁日から1カ月が過ぎ、実質的に就職活動を終える学生も7割に達している。

大学4年生と大学院2年生を対象に7月1～4日にネットで調査し、1261人から回答を得た。

調査時点で就職先を決めて就活を終えた学生は67.7%だった。複数の内定を得ているが就職先を決めていない学生と合わせると72.0%が実質的に活動を終えている。前年同期に比べても3.8ポイント高い。来春卒業学生の内定率は前年より高めに推移しており、全体に就活のペースは速かったようだ。

一方、内定を得ながら就職活動を続けている学生に理由を聞いたところ、6月1日時点では過半を占めた「本命の企業がまだ選考中」とは32.1%に下がった。

これに対して「自分に合っているのかわからない」が28.1%と11.6ポイント増えた。ディスコの武井房子上席研究員は「本命の企業に落ちた学生が内定を得ている企業に入社を決めるか悩んでいるようだ」と見ている。