インド最大野党のラフル・ガンジー総裁が辞任 総選挙敗北で
【ニューデリー=馬場燃】インド最大野党、国民会議派のラフル・ガンジー総裁が3日、この春に投票の総選挙(下院選、定数545)で同党が敗北した責任を認め辞任した。総選挙は、モディ首相が率いる与党、インド人民党(BJP)が単独過半数の303議席を得て圧勝し、国民会議派は52議席にとどまった。
ラフル氏はインド政界の名門「ネール・ガンジー家」の出身で、父や曽祖父は首相を務めた。総選挙では同家が長年、地盤としてきた選挙区で落選する憂き目をみた。5月末に辞意を表明したが、党の慰留をいったんは受け入れる姿勢を示していた。ラフル氏の「退場」は名門の落日を印象づける出来事となった。