日経平均反発、64円高の2万1702円 米株最高値受け
4日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発した。前日比64円29銭(0.30%)高の2万1702円45銭で終えた。前日の米株式市場で主要な株価指数が過去最高値を更新し、投資家心理が改善。株価指数先物に買いが先行したが、4日は米市場が休みとあって持ち高を一方向に傾ける投資家が少なく、相場は次第に膠着感を強めた。
日経平均は上げ幅を一時100円超に広げた。米利下げ観測の高まりを背景に、3日はダウ工業株30種平均が約9カ月ぶりに過去最高値を更新するなど米株式相場が上昇。東京市場では先物を中心に好感した買いが入り、現物株指数を押し上げた。米中の通商協議などの先行き
が不透明ななか、景気変動に業績が左右されにくいディフェンシブ株や海外情勢の影響を受けにくい内需株に買いが入ったことも相場を支えた。
買い一巡後は方向感に欠けた。4日は米国が独立記念日の祝日にあたり、休場となる。海外の市場参加者が少なくなるなか、中国・上海株式相場が下落するなどアジア各国・地域の株価指数は高安まちまちの展開となり、上値を追う材料が乏しかった。外国為替市場での円高・ドル安進行への警戒もくすぶるなか、輸出関連株の一部には利益確定を目的とした売りも出た。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比85.37ポイント(0.61%)高の1万4135.63だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、10.24ポイント(0.65%)高の1589.78で終えた。
商いは低調で、東証1部の売買代金は概算で1兆4548億円だった。3日続けて目安の2兆円を下回り、6月24日以来の低水準となった。売買高は8億2201万株。東証1部の値上がり銘柄数は1599、値下がりは467、変わらずは83だった。
川崎汽など海運株の上げが目立った。ソフトバンクグループ(SBG)やソニーが上昇したほか、資生堂と花王も高い。一方、ファストリやブリヂストンが安い。コマツや安川電、太陽誘電が下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕