ネクストエナジー、東ガスと提携 VPPシステム開発
太陽光発電設備施工のネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)は3日、東京ガスと資本提携したと発表した。東ガスがネクストエナジーへ資本参加したが、出資額は非公表。両社で今後5年間で数億円を投資し、再生エネ施設をまとめて管理する「仮想発電所(VPP)」の事業化に向けたシステム開発を進める。
VPPは各地に点在する太陽光発電や蓄電池などを、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術を使って制御し、一つの発電所のように機能させる次世代の電力サービスだ。
ネクストエナジーはVPPの事業化のために17年にアメリカのソフトウエア会社と提携し、IoTを活用したシステムを開発中だ。18年末時点で1万以上の電力施設と1秒以内で通信できる機能がある。
東ガスは工場など約180万キロワット分のコージェネレーション(熱電併給)設備を顧客網に持っており、コージェネを活用したVPPの事業化を目指している。ネクストエナジーは東ガスと共同で、通信する施設数や速度の向上、電力の需給調整の機能を向上させる。