バルミューダ、扇風機の機能付きサーキュレーター発売
新興家電メーカーのバルミューダ(東京都武蔵野市)は扇風機の機能を合わせたサーキュレーター(送風機)を10日に発売する。直接人肌にあたっても体を冷やしすぎない風を送ることができる。空気の匂いを吸い込む機能もあり、室内干しの洗濯物を乾燥させるのにも使える。
バルミューダのサーキューレーター「GreenFan C2(グリーンファンシーツー)」は8年ぶりの最新機。内蔵したファンには別々の回り方をする羽根を採用した。送出する風を数種類に調整できる。これまでサーキュレーターと扇風機を別々で購入していた顧客の獲得を目指す。
「扇風機モード」と部屋の空気を循環させる「ジェットモード」の2種類の風を送れる。直接当たり続けても冷えすぎない風を出し、猛暑時にエアコンと併用して使えるようにした。
室内の空気を循環させる強力な風を送出すれば、冷暖房をかけた時にできる、部屋の天井部分と床部分の温度差を短時間で解消できるという。「夏だけでなく、暖房を使う冬場でも使える」(バルミューダ)といい、季節問わず販売できる商品にした。
風の吸い込み口には活性炭脱臭フィルターを設置し、たばこの匂いなどを吸収でき、洗濯物を乾燥させる際にも利用できるという。本体サイズは幅32センチメートル、奥行き23センチメートル、高さ34センチメートルで、重量は約3キログラム。従来機比で10%小型化し、気軽に持ち運べるようにした。別売りのバッテリーを使えばコードレスで最大22時間駆動する。
価格は税別2万2600円で、家電量販店などで10日から販売する。バルミューダの寺尾玄社長は3日、都内で開かれた記者会見で「通年利用できる家電を拡充させていく」と話した。新商品は初年度で年約2万台の販売を目指す。
(高木雄一郎)
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