サムライにあやかりたい(写真でみる永田町)
4日に公示を迎えた参院選で、与野党が若者向けの広報で「サムライ(侍)」に目をつけています。令和の新時代を切りひらくため、生死をかけた真剣勝負に挑む――。こんな意気込みを感じ取ってもらおうという思いがありそうです。
自民党は「#自民党2019」と題する若者向けの新たな広報戦略を取っています。著名なイラストレーターが映画「七人の侍」をモチーフにした水墨画風のイラストを描きました。党のホームページやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に載せています。アピールのため党本部に垂れ幕を掲げるほどの熱の入れようです。
中央に立つサムライが安倍晋三首相(党総裁)をあらわしているそうです。イラストづくりを主導した甘利明選挙対策委員長は「新時代に、今まで最も政治と遠かった若者との距離を縮めたい」と話していました。クールなタッチが若者を強く意識しているようです。
野党でサムライに目をつけたのは国民民主党です。玉木雄一郎代表が戦国武将にふんして党や政策を紹介する30秒ほどの動画をテレビやユーチューブで流しています。候補者の公募サイトにも玉木氏のサムライ姿を載せました。
玉木氏は「選挙はある種のいくさだ。大きな力に立ち向かっていこうとする姿勢を表すものだ」と説明していました。
(竹内悠介)