「なおみの重圧は次元が違う」 錦織が気遣う
「最近、思うんですけど、なおみちゃん(について)のちょっとアホみたいな記事が多い。見当違いな内容が多いかな」。8年連続で初戦を突破した錦織圭(日清食品)は2日、初戦敗退した前世界1位大坂なおみ(同)について聞かれると、開口一番こう答えた。
錦織は日本語、英語のニュースをくまなくチェックするそう。「僕よりはるかにプレッシャーがある。世界中からくるから」と大坂を思いやる。錦織もトップ10としての重圧に悩みはするものの「たいてい数週間か数カ月で乗り切れる。1位の重圧とは次元が違う」と続ける。
大坂はトップ10入りして半年もたたずに世界1位になった。長足の進歩に心の準備はなかなか追い付かず、一方で期待から逃れることもできない。「あまり考えないで、すべきことに集中してほしい。若いですし、ゆっくりやってほしい。テニスは100%(世界)1位の実力がある」と気遣った。(ウィンブルドン=原真子)