5G加速へ信号機活用 海外輸出も 関係省庁が会議
政府は2日、信号機を次世代通信規格「5G」の基地局に活用するための関係省庁会議の初会合を開いた。2020年度に実証実験を始め、23年度にも全国で展開する段取りとともに、標準的な規格を整備して海外輸出をめざす方針を示した。
総務省や警察庁、国土交通省などの各省庁が連携し、通信網の技術開発や必要なルールを整備する。内閣官房のIT総合戦略室によると、国単位で信号機を5G基地局として利用しようとする取り組みは世界で初めてだ。アジアの途上国などでも5Gの通信網の整備が課題になっている。
5Gは自動運転など将来の革新技術を巡る競争に欠かせない。政府は信号機を自動運転や災害対策、認知症の高齢者の見守り対策などにも活用する考えだ。今後、関係省庁会議で信号の社会インフラとしての新たな活用策も検討する。
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