山下ふ頭「カジノなし」の開発案、横浜港ハーバーリゾート協会が提示 投資額は7800億円
横浜市の山下ふ頭を拠点とする港湾事業者でつくる新団体「横浜港ハーバーリゾート協会」は1日、同市内で設立集会を開いた。同市が検討するカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致に反対し、山下ふ頭の「カジノなし」(藤木幸夫会長)の再開発案を示した。国際展示場や高級ホテルを設け、投資額は7800億円を見込んでいる。
再開発案は、国際会議や展示会など「MICE」の誘致を目指し、国際展示場を中心に据えた。年間の純利益は450億円以上を見込み、コンサートホールやクルーズ船が発着する港も整備する。開発案の提示で、カジノ抜きでも採算が取れると強調する狙いもある。
同協会には横浜港周辺の港湾事業者244社が加盟する。今回、横浜市の林文子市長宛てに「山下ふ頭再開発に関する見解と要望」を作成した。「カジノ事業と山下ふ頭の再開発を関係づけること自体に大きな違和感を持つ」などと記し、6月末に市役所に提出した。