米朝韓首脳の主な発言 トランプ氏「スピード求めず」
30日のトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長、韓国の文在寅大統領の主な発言は以下の通り。
トランプ氏 素晴らしい瞬間を迎えた。とてもいい気分で、大変光栄だ。
金正恩氏 トランプ氏が軍事境界線を越えたということ、これは言い換えると、よからぬ過去を清算することだ。
トランプ氏 (この会談を)想定していなかった。軍事境界線を越えたことは大変光栄だ。直前の連絡だったが、(会えたことに)感謝したい。
これからいくつかのことについて話し合いたいと思う。今、すばらしく前向きなことが起きている。最初に会った日からお互いを好きになった。今すぐにでもホワイトハウスに招いてもよい。
金正恩氏 私は(トランプ氏が自分に会いたいとの)意向を知って驚いた。昨日(29日)の午後に「本当に会いたい」ということを聞いた。私も大統領にもう一度お会いしたかったし、ここは南と北の分断の象徴であり、過去を考えさせるこのような場所で大統領と握手すること自体、これまでとは違うことだ。
我々(の関係)がもっと良くなることを世界に見せることができる。私たちは今後、世界に影響をあたえることができる。我々は1日(の準備)で、こういうことができる。
トランプ氏 心から金委員長に感謝を申し上げる。皆さんも聞いたことがない声かもしれない。特別な瞬間だ。金委員長にソーシャルメディアで呼びかけを行った。応じてくれなければ、メディアは私を悪く見せていただろう。素晴らしい瞬間を迎えることができた。
(自身が大統領に)就任した時はひどい、危険な状況だった。韓国も北朝鮮もあまりいい状況ではなかった。しかし大きく関係が改善した。大変名誉で誇りにも思っている。物事をなし遂げる準備ができている。心から感謝したい。
トランプ氏 (米朝)両国がチームを結成し、チームが詳細を協議する。スピードではなく包括的なディールが重要だ。伝説的、歴史的な日だ。直前の呼びかけで、だれも予期していなかった。金委員長が反応してくれて良かった。文大統領が歴史的と言っていたが、私もそうだと思う。
ポンペオ米国務長官とビーガン北朝鮮担当特別代表の下でチームを作り、今後2~3週間で、何ができるか考える。複雑なことだが、皆が思うほど(困難)ではない。
文氏 (今回の面会は)歴史的で、ユニークな決断だった。朝鮮半島に希望を与えた。トランプ大統領が言うようにチームが設立され、交渉を通じて良い結果が得られればいい。
トランプ氏 金委員長に(会談を)呼びかけ、金委員長が来なかったらメディアは大きく批判しただろう。だから24時間以内だと思うが、反応してくれて感謝している。山を動かすことができた。米大統領警護隊(シークレットサービス)と軍に感謝したい。こうしたことを企画するのは難しい。
今後、何ができるか。正しい合意をしたい。スピードを求めているわけではない。(現状では)核実験やミサイル実験はない。小さなミサイルの実験はどこの国でもやっていることだ。(問題なのは)長距離弾道ミサイルだ。重要なのは核実験がないことだ。(北朝鮮への)制裁は外すことを楽しみにしているが、科したままだ。
(金委員長に)境界線で会って、「私に越えてほしいですか?」と聞いたら「非常に光栄に思う」といわれた。そういった形で起こった。こういうことが起きたのは初めてのことで、素晴らしいことだ。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。