途上国の保健医療支援、G20財務相・保健相が提言 財源確保策を
大阪で開催中の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)と合わせて、G20の財務相・保健相が話し合う初めての合同会議が28日、開かれた。全ての人が適切に医療・保健サービスを受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」と呼ばれる考え方と財源確保の重要性を訴えた。医療制度の充実を通じて、途上国の持続可能な発展を促す狙いだ。
麻生太郎財務相と根本匠厚生労働相が議長を務めた。UHCは感染症の拡大などをきっかけに、関心が高まっている。
6月上旬に福岡市で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議では、各国の事情に応じて、税や社会保険料などUHCの財源確保の手段を整えるとともに、補完的に国際機関などの援助を利用する仕組みが望ましいとの方針で一致した。
今回の会議では具体策を推進するために、各国の財務当局と保健当局の連携の重要性をさらに訴えた。世界銀行は今後は2年に1度、G20で財務・保健の合同会議を定例化することなどを提言している。
20カ国・地域首脳会議(G20サミット)についての最新ニュース・解説をまとめました。