米軍機墜落60年で全校集会 沖縄・宮森小、平和願い
沖縄県石川市(現在のうるま市)で米軍戦闘機が小学校に墜落し、児童や住民ら200人超が死傷した事故から30日で60年となるのを前に、現場となった市立宮森小で28日、全校の追悼集会が開かれた。米側が戦後の沖縄で起こした最大の墜落事故とされる大惨事に思いをはせ、恒久平和を願った。
約400人の児童が、校内の慰霊碑前で黙とう。平和を誓う詩も朗読した。
事故は、敗戦を受けて米国の施政権下にあった1959年に発生した。米軍嘉手納基地のジェット戦闘機が墜落して住宅をなぎ倒し、宮森小の校舎に激突。児童11人と住民6人が死亡し、200人以上が重軽傷を負った。後にやけどの後遺症で亡くなった人もいる。
30日には同小で慰霊祭があり、遺族や玉城デニー知事らが参列する。〔共同〕