「データGDP」日本は11位 新競争力は米英中3強
データの世紀 世界が実験室(3)
米国の研究者らが提唱する「新たなGDP(データ総生産)」で各国のデータ国力を測ると、米国、英国、中国の3カ国が世界をリードする。データへの接しやすさや生成量などを分析した結果、スイスや韓国も上位に入った。「データエコノミー」の広がりとともに今後どの国が成長するのかを示す、先行指標になりそうだ。
「新たなGDP」は米タフツ大学のグローバル経営論の権威、バスカー・チャクラボルティ氏らが公表。国内総生...
データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。