データ分析のトランス、AIで採用候補者を評価
データ分析のトランス(東京・渋谷)は人工知能(AI)を使って企業の採用候補者を評価するクラウドソフトを開発した。まず同社独自のアンケートや「SPI」といった適性検査の診断結果を分析する。それをパフォーマンスが高い社員と比較し、定着度や離職率を分析する。人手不足が続くなかで、企業の人材管理をAIで支える。
新ソフト「TRANS.HR」の提供を始めた。候補者が「外向的」か「内省的」かなど、6つの軸を評価する。そのうえでパフォーマンスの高さを3段階で評価した現在の社員と見比べ、採用や配置などの判断材料に使える。大手企業を含む約50社が試験的に導入しており、勤怠管理など外部ソフトとの連携を進めて分析するデータを増やす。
トランスは東大大学院でAIを研究し、クラウドソーシング大手クラウドワークスの立ち上げに携わった塚本鋭社長が2018年4月に設立した。マネックスグループの松本大社長や、ユーグレナの出雲充社長らが立ち上げた東大出身起業家に投資するファンドが出資している。
(駿河翼)