TJMデザイン ヘルメット用冷却装置、送風力を3割向上
住宅設備や建築現場向けツールを製造するTJMデザイン(東京・板橋)は送風力を従来比で3割高めたヘルメット向け冷却装置を発売した。手持ちのヘルメットへの装着が可能で、ヘルメット内部に風を通し、頭部が蒸れるのを防ぐ。建築現場での熱中症対策に役立ててもらうことを想定する。
製品名は「風雅ヘッド2」。2017年に発売した「風雅ヘッド」シリーズの最新機。小型冷却ファンにシリコンベルトを通した上で、安全ヘルメットに取り付けて使用する。
冷却ファンが送り出す風速を従来型より3割向上。従来品より約40%大きい直径7.8センチメートルの3枚羽ファンを採用することで実現した。ファンの形状を工夫することで、本体の後方部分は従来品より約5割薄くした。装着時の重量もバッテリー込みで295グラムと軽く、現場での作業の妨げになりにくい。
動作時間は風速の強弱によって異なり、約5~12時間。風力を「中」にすることで平均就労時間の8時間作動する。
リチウムイオン充電池、ACアダプターを含めた「風雅ヘッド2フルセット」で希望小売価格は2万3000円。全国の金物店などで販売する。 20年の東京五輪に向けた関連工事の増加を背景に「過酷な夏場での工事が増え、問い合わせが増えている」(TJMデザイン)という。今後は「風雅ヘッド」シリーズの小型化、軽量化を進めていく。
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