JR九州 株主総会、青柳社長「理解得られた」
米ファンドの株主提案否決
JR九州の青柳俊彦社長は21日、福岡市で開いた株主総会後に会見し、米投資ファンドのファーツリー・パートナーズが株主提案した自社株買いの議案が否決されたことについて「我々の企業運営のやり方を多くの株主にご理解いただいた結果だ」と評価した。
ファーツリーは株主還元策として、発行済み株式の10%、総額720億円を上限とする自社株買いを求めていたが、JR九州は企業価値を毀損するなどとして反対していた。
同議案に対する株主の賛否比率は現時点で明らかにしていないが、青柳社長は議決権の事前行使の段階から反対が多かったことを示唆。「JR九州が今後鉄道をベースに発展しようとする考え方に対し、短期的な視点で異なる意見が出た。IR(投資家向け広報)などを通じて株主との対話をさらに深めなければならない」と話した。