転換社債で株主選ぶ? 大王・北越の訴訟
夏にも高裁判断 資金調達目的か/保有比率の下げか
企業の資金調達を巡る訴訟が大詰めを迎えている。2015年に大王製紙が実施した将来株式に転換できる社債による調達が当時、大株主だった北越コーポレーションの価値や権利を侵害したのかどうかが争点だ。7月に東京高裁の控訴審で判断が出る見通しだが、企業統治のあり方につながる問題だけに注目を集めている。(須賀恭平、増田咲紀)
「株主の利益が毀損された」(北越)
「考慮した結果の資金調達だ」(大王)
昨年9月...
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