即位礼、10月22日午後1時から 式典委が決定
政府は20日、10月22日に開く天皇陛下の即位に関する式典の概要を決めた。即位を国内外に宣明する「即位礼正殿の儀」は午後1時に開く。パレードとなる「祝賀御列の儀」は午後3時半から始まり、皇居・宮殿からお住まいの赤坂御所(東京・港)までをオープンカーで走行する。即位を祝う祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」は午後7時20分から催す。
首相官邸で開いた皇位継承に関する式典委員会(委員長・安倍晋三首相)で決めた。首相は「各式典がつつがなく整然とおこなわれるよう検討を進める」と述べた。悪天候に備え、祝賀御列の儀の予備日を設ける考えを明らかにした。10月26日を軸に今後、具体的に検討する。
式典は平成の代替わり時をほぼ踏襲する。即位礼正殿の儀では、伝統装束を身にまとった陛下と皇后さまが宮殿に運び込まれた「高御座(たかみくら)」と「御帳台(みちょうだい)」にそれぞれ登壇し、陛下が即位を宣言される。首相が祝意を示す「寿詞(よごと)」を述べ、万歳を三唱する。国内外から約2500人が招かれる。
祝賀御列の儀では宮殿で国歌が演奏された後、パレードが始まる。オープンカーはトヨタ自動車の「センチュリー」を採用する。約30分をかけ、国会議事堂正門前、国立国会図書館前などを経て青山通りから赤坂御所に至るコースを走る。
10月22日の饗宴の儀は3時間半を予定する。各国の元首や王族ら約410人が参列する。祝宴はこの日を含めて計4回開かれ、計約2600人が参列する。前回の平成の代替わりは4日間で計7回だった。祝宴の規模を縮小し、陛下の負担に配慮する。
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