野党、麻生氏の不信任・問責決議案を提出 21日否決へ
立憲民主党や国民民主党、共産党などの野党は20日、麻生太郎財務相兼金融相の不信任決議案を衆院に、問責決議案を参院にそれぞれ提出した。老後資金が2000万円不足すると記した金融庁の審議会報告書について受け取りを拒否したことなどを追及した。与党は21日に衆参本会議で両決議案を否決する方針だ。
両決議案は学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る決裁文書改ざん問題にも触れた。立民の辻元清美国会対策委員長は国会内で記者団に「衆参でレッドカードを突きつける」と強調した。自民党の森山裕国対委員長は「速やかに否決して決着をつけたい」と語った。菅義偉官房長官は記者会見で「政府としてコメントすべきではない」と述べた。
日本維新の会は賛同せず、問責決議案より弱い戒告決議案を参院に提出した。
野党は20日、金子原二郎参院予算委員長の解任決議案も参院に提出した。参院規則に基づく委員会の開催要求に応じないと問題視した。維新も賛同した。金子氏は都内で「(委員会運営を)つとめて公平公正にやってきた。非常に残念だ」と記者団に語った。与党は21日に否決する方針だ。