フジクラ、英BTから光ファイバー受注 数十億円規模を販売
フジクラは20日、英通信最大手BTグループから光ファイバーを受注したと発表した。道路の下に敷く幹線網のケーブル向けで、受注額は数十億円規模。7月から供給を始め、2019年内に750キロメートル分を納入する。
受注したのは「ファイバリボンケーブル」と呼ぶ製品。ケーブル同士で12芯を一度に接続できるのが特長。BTグループの実証実験では従来型の光ケーブルと比べ、ケーブルを敷いたり接続したりする施工時間が5分の1に短縮できたという。
フジクラは今回の案件を弾みに、ドイツやフランスなどでも光ファイバーを拡販する構え。現状では数億円にとどまる欧州の光通信分野の年間売上高を数百億円規模に引き上げたい考えだ。
欧州の光回線(FTTH)協議会によると、18年2月時点で英国での家庭やビルへの光ファイバーの普及率は0.8%。早くから銅電線のインフラが整備され、光ファイバーへの切り替えが進んでいなかったという。フジクラは成長市場で今後も販路の拡大を狙う。