司法試験合格、最短5年で 改正法科大学院法が成立
法科大学院の在学中に司法試験を受けられるようにする改正法科大学院教育・司法試験連携法が19日午前の参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。法科大学院修了までの期間を短縮する「法曹コース」を創設。司法試験合格までの期間を最短5年に短縮し、学生の経済的な負担を軽くする。法科大学院の志願者数の減少に歯止めをかける狙いだ。2020年4月に施行する。
現行では大学入学から司法試験の合格まで法学部と法科大学院の合計で最短6年半かかる。新設する法曹コースでは、一定の成績を収めた学生は法学部を3年で早期卒業や飛び入学ができ、法科大学院の既修者コース(2年)へ進める。一定の要件を満たした学生は法科大学院の最終学年で司法試験が受験でき、最短5年で合格できる。
法科大学院の入学定員の総数は現在の2300人程度に抑える。将来の司法試験の受験者数を見通しやすくし、安心して進学できるようにする。