米大統領選、1年半の長丁場 20年3月にも民主党候補
【ワシントン=芦塚智子】2020年の米大統領選は共和党現職のトランプ大統領が18日に正式に再選出馬を表明し、20年11月3日の投開票日までの長丁場の戦いが本格化する。民主党側は20人を超す多様な候補が乱立。20年初めから各州で候補者を選ぶ予備選・党員集会を開き、例年通りなら3月ごろには指名候補がほぼ固まる見通しだ。
民主党は今月26~27日に南部フロリダ州マイアミで第1回大統領候補討論会を開く。支持率や資金集めで一定の基準を満たした20人が参加する。20年4月までに合計12回の討論会を予定している。
民主党の指名争いは20年2月3日に予定されるアイオワ州党員集会が緒戦となる。予備選・党員集会が集中する3月の「スーパーチューズデー」前後には指名候補が固まることが多いが、オバマ、クリントン両氏が6月まで争った08年のように接戦になれば候補確定が遅れる可能性もある。
民主党は20年7月中旬に中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催する全国大会で正副大統領候補を正式に指名する。共和党は8月末にノースカロライナ州シャーロットで全国大会を開き、トランプ氏とペンス副大統領を指名する。
16年の大統領選では、当初は泡沫(ほうまつ)視されていたトランプ氏が15年7月ごろから支持率を伸ばしはじめ、共和党穏健派などによる「トランプおろし」の動きも振り切って他候補を引き離して指名を獲得した。本選挙でも、有力視されていた民主党のクリントン氏に対し、総得票数では下回ったものの激戦州を制して獲得選挙人数で圧勝した。今回も波乱はあるのか、注目が集まる。
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