いわて銀河鉄道、3期ぶり最終黒字 前期単独
岩手県の第三セクター、IGRいわて銀河鉄道(盛岡市)が発表した2019年3月期の単独決算は、最終利益が9900万円と3期ぶりに黒字に転換した。県営災害公営住宅建設に伴う用地売却収入が利益を押し上げたため。ただ、営業損益では3期連続の赤字となっており、沿線人口の減少などによる経営環境の厳しさに変わりがないことを示した。
営業収入はJR貨物からの線路使用料が増えたことなどから、前の期比2.6%増の44億3500万円。一方、旧東北本線の複線電化から50年が過ぎ、老朽化した鉄道施設の修繕費や設備更新などの工事費がかさみ、営業損益で9680万円の赤字に、経常損益でも8869万円の赤字となった。
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