行政長官に直接対話要求、条例撤回へ香港民主派
【香港=木原雄士】「逃亡犯条例」改正案をめぐる200万人弱の大規模デモから一夜明けた17日、香港では抗議活動が続いた。社会福祉関係の労働組合がストライキに入ったほか、条例撤回を求める民主派約1000人が林鄭月娥行政長官に直接対話を申し入れた。
中国外務省の陸慷報道局長は17日の記者会見で「中国政府は行政長官を支持する」と述べ、香港で広がる辞任要求をけん制した。長官の諮問機関、行政会議トップの陳智思氏はラジオ番組で「もう一度、林鄭氏にチャンスを与えてほしい」と訴えた。
一方、2014年の「雨傘運動」の学生リーダーで収監されていた黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏が17日、刑期を終えて出所した。黄氏はツイッターに「条例改正を撤回せよ。林鄭氏は辞任せよ」と投稿し、抗議活動に加わった。