盆栽発信の担い手育成 高松商議所、飲食店に講座
高松商工会議所は、飲食店や宿泊施設を盆栽発信の担い手に育てる指導講座を始めた。水やりや針金かけ、剪定(せんてい)などの9講座を1年間で学ぶ。盆栽を本業としない事業者を対象にすることで、観光客が盆栽を見たり触れたりする機会を増やし、新たな盆栽ファンの拡大につなげる。
盆栽育成を指導する事業「BONSAI RECORD」は2018年度から始まった。19年度は高松市内のカフェやゲストハウスなど7社が対象となっている。独力で盆栽のワークショップを開催できるようになることを目指す。
講座は月に1回、6月から20年2月まで続く。講師は花沢明春園(高松市)の花沢登人氏と花沢美智子氏が務める。
高松市の盆栽は約200年前を起源としており、現在でも全国の松盆栽生産量の8割を占める。増加傾向にある訪日客に魅力を発信するべく、盆栽生産者以外にも技術を伝えることで盆栽の裾野を広げる。