ソニー系、ベクトルと新会社 AIで動画作成自動化へ
ソニーネットワークコミュニケーションズは17日、PR会社のベクトルと共同出資で人工知能(AI)関連事業を手がける新会社を設立したと発表した。第1弾の事業として、AIを活用して動画を自動で制作できるシステムの試験的な提供を始めた。ソニーネットワークが得意とするAI技術を活用して、企業のマーケティング活動を支援していく。
設立した新会社はSoVeC(ソベック、東京・品川)。出資比率はソニーネットワークが51%、ベクトルが49%で、資本金は5000万円。1月に共同出資会社の設立で合意し、AIを使ったマーケティング支援を軸に事業内容の検討を進めてきた。新たに始める動画自動制作システムは、専門知識がなくても短時間で質の高い動画が作れるようにAIが支援する。複数の企業への試験提供を17日から開始。今後、商業展開に向けて具体的な機能などを詰めていく。
ネット上で動画視聴の習慣は定着しており、企業広告などでも動画のニーズは高まっている。一方で動画制作にかかる手間や時間が問題になっているという。動画でのタイムリーな情報発信など、幅広い需要を見込む。