G20、廃プラ・水素など議論 エネ・環境相会合開幕
日本が議長を務める20カ国・地域(G20)エネルギー・環境相会合が15日、長野県軽井沢町で開幕した。16日までの2日間で、国際的に問題になっている海洋プラスチックごみ(廃プラ)対策の合意をめざす。火力発電で出た二酸化炭素(CO2)を再利用する「カーボンリサイクル」や水素エネルギーなど、脱炭素に向けた技術革新の連携を探る。
初日となる15日は廃プラ問題や水素などが主要議題になる。廃プラでは各国が自主的に削減に取り組むための国際枠組みを初めて新設することを話し合う。水素では14日に出た国際エネルギー機関(IEA)の提言を踏まえ、各国で規制の基準などで連携していくことを議論する。
世耕弘成経済産業相は14日、ホルムズ海峡近くのオマーン湾で日本の船舶を含む2隻のタンカーが攻撃されたことを受け「この問題はしっかり議論したい」と話した。エネルギーの安全保障についても議論する見込み。16日には原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分に関する議論をする予定だ。