あなたもモナリザに 徳島・大塚国際美術館で名画体感
絵画の中の人と同じ衣装でアートの世界に入り込んで――。大塚国際美術館(徳島県鳴門市)は7月17日から有名な絵画に描かれた人物とそっくりの衣装やかつらを貸し出す「アートコスプレフェス」を開催する。同美術館は2018年度の入館者数が初めて40万人を突破。足元でも好調が続いており、名画を体感してもらうイベントでさらなる集客増を狙う。
期間は11月24日まで。アートコスプレフェスは17年にスタートし、今年で3回目。今回はマネの「笛を吹く少年」、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」などフランス名画を中心に11作品を選び、これまでで最多の新作衣装28着を用意した。
衣装には大人用から子ども用までサイズをそろえ、絵画の前で登場人物と同じポーズをして写真を撮ることもできる。衣装は入館者は無料で利用できる。新作衣装のうち、12着は京都造形芸術大学芸術学部の学生が作成に協力。学生らは当時使われていた生地などを調べ、細部に徹底的にこだわったという。
同美術館は昨年末のNHKの紅白歌合戦で、地元徳島出身の歌手、米津玄師さんが演出の舞台として選んだことをきっかけに人気に火がつき、今年1月以降は様々なイベント効果もあって入館者が前年比で1.5倍のペースで増えている。引き続き来館者の好調が続くとみており、今年は初めてお盆期間中、8月10~18日の開館を午前8時30分に1時間早め、17日までは閉館も午後6時まで1時間繰り下げる。