あいの風とやま鉄道、乗客数過去最高に 19年3月期
第三セクターのあいの風とやま鉄道(富山市)は14日、2019年3月期の乗客数が18年3月期比1.8%増の約1511万人と過去最高になったと発表した。これまでの最高は18年3月期の1483万人だった。通学客が増えたほか、18年3月に開業した高岡やぶなみ駅(富山県高岡市)の集客効果が寄与した。
19年3月期の決算は売上高にあたる営業収益が前の期比1%減の55億円、税引き利益が22%減の700万円だった。運賃収入は伸びたが、同社の線路を使うJR貨物の輸送量が豪雨や台風の影響で減少し、線路使用料が減ったことが響いた。富山県からの経営安定基金の運営費補助金2億8400万円の交付を受け、黒字を確保した。
同日開かれた「あいの風とやま鉄道利用促進協議会」では、同社や富山県などで作るワーキンググループによる運賃の引き上げに関する中間報告も提示された。15年の開業時は20年春の値上げが必要とされていたが、利用者が増加しているため、「22年春~23年春を目途とするが、引き続き検討を行う」とした。最終報告は12月の協議会で示される
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