オリンパス、水中撮影の機能を強化したデジカメ
オリンパスは13日、水中撮影機能などを強化したコンパクトデジタルカメラを7月下旬から販売すると発表した。耐水性、耐衝撃性を高め、過酷な状況下でも高画質な写真が撮れる。近距離からの撮影を可能にするレンズも標準搭載し、遠景も近景も捉えられるようにした。アウトドアの機会が多くなる夏場に汎用性の高い商品を投入する。
製品名は「OLYMPUS Tough TG-6」。2009年に販売を始めた「Tough(タフ)」シリーズの最新機。ボディーの設計を工夫し、水深15メートルまで水圧に耐えられるようにした。水中撮影の状況に応じて最適な撮影モードに切り替わる機能を装備。ホワイトバランスも水深に応じて適切な色調に調整するという。
最大百キログラムの荷重に耐えられ、レンズを保護するガラスを二重構造にすることで氷点下でも結露を防ぐ。開放F値2.0の明るい高性能ズームレンズを備え付け、マクロからミクロの対象物まで撮影できるようにした。
カメラの有効画素数は1200万画素。レンズ先端を被写体から最短1センチメートルまで近づけた場合でも、背面液晶モニターで最大44.4倍まで拡大できる。昆虫や草木など肉眼で見えにくい被写体を高画質で写す。
価格はオープンで、市場想定価格は税別5万3000円前後。サイズは横幅11.3センチメートル、高さ6.6センチメートル。重量はリチウムイオン充電池などを装着した状態で253グラム。最大撮影コマ数は約340枚。ボディーカラーは赤と黒の2種類。