官房長官「米と緊密に連携」 タンカー攻撃で
菅義偉官房長官は14日の閣議後の記者会見で、中東のホルムズ海峡付近を航行していた日本のタンカーが何者かに攻撃された事件について「米国とも緊密に連携をとって情報交換している」と語った。背景や詳細に関しては「情報収集中のため予断を持って答えるのは控える」と述べた。
岩屋毅防衛相は直ちに自衛権を発動する対象ではないとの見解を示した。「自衛隊へのニーズは確認されていない。部隊を派遣する考えはない」と指摘した。
石井啓一国土交通相は「誰からどのような攻撃を受けたか分かっていない」と説明した。付近を航行する日本関係の船舶の安全を確保するため、業界団体を通じて注意喚起したと明らかにした。世耕弘成経済産業相は「日本のエネルギーの安定供給に問題が生じることはない」と強調した。原油価格については「今後の見通しは予断を許さない」と話した。
河野太郎外相は同日午前、ポンペオ米国務長官と20分間電話で協議した。イラン情勢を巡り意見を交わし、日米の緊密な連携を確認した。
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