議決権助言会社、武田の低ROEを問題視 社長選任に反対へ
議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長兼最高経営責任者(CEO)の選任に反対推奨する。自己資本利益率(ROE、19年3月期に3%)の低さなどを理由に挙げている。
ISSは株主提案として出された取締役報酬の個別開示、巨額損失が出た際に過去の報酬を返還させる「クローバック条項」の導入や、会社が提案しているウェバー社長以外の取締役選任には賛成する。武田の外国人株主比率は5割を超え、ISS推奨が株主総会に影響する可能性がある。
情報漏洩問題が判明した野村ホールディングスを巡っては、行政処分を受けた責任を取るべきだとして永井浩二CEOの再任に反対した。
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