ゲームの祭典「E3」米で開幕 フォートナイトなど競演
【ロサンゼルス=佐藤浩実、川崎なつ美】世界最大級のゲームの祭典「E3」が11日、米ロサンゼルスで開幕した。任天堂や人気ゲーム「フォートナイト」で知られる米エピック・ゲームズなど約200のゲーム会社が競演。ソニーが出展を見送った穴を埋めるように、各社とも新作ゲームの世界観を表現したブース作りに趣向を凝らした。会期は13日まで。
入り口すぐの一等地にブースを構えたのはセガゲームス。今年の目玉は任天堂と共同開発した東京五輪が題材の「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」(11月発売予定)だ。スタジアムを模したブースには、発売前のゲームを遊ぶため業界関係者やゲームファンらが列をなした。エピック・ゲームズのブースでは「フォートナイト」のネオンが輝き、ゲームのキャラクターたちが踊って来場者を楽しませた。
同日朝には任天堂がネット上で新作ゲームの発表会を開催。ニンテンドースイッチ向けに「ゼルダの伝説」シリーズの続編を開発していると明らかにした。また、スイッチ向けの「どうぶつの森」を2020年3月20日に発売することも公表。「年内」としていた従来の計画から延期した。
E3はもともとゲーム会社が流通事業者に新製品を紹介する見本市として始まったが、ソフトのダウンロード販売が主流になるなかで17年に参加対象を一般の人たちにも拡大した。近年はゲーム会社と消費者が直接交流する「お祭り」の性格を強めており、昨年の来場者数は過去最高の6万9200人だった。
メキシコから訪れたロドリゴ・ビラロンさんは「(スクウェア・エニックス・ホールディングスのグループ企業が開発した)『アベンジャーズ』のゲームを楽しみにしている」と話した。
関連企業・業界