ラグビーW杯、首都圏各地で盛り上げ 開幕まで100日
ラグビーワールドカップ(W杯)の開幕まで、12日で100日となる。試合会場やキャンプ地がある首都圏各地では大会PRや国内外からの観戦客の受け入れ準備が急ピッチで進み、機運を盛り上げるイベント開催も相次ぐ。世界的なスポーツイベントの成功に向け、官民の取り組みが本格化している。
開幕戦会場の東京スタジアムがある東京都調布市は11日、市庁舎や京王線調布駅前のグリーンホールに「ラグビーワールドカップ2019調布で開幕!」と題した横断幕やのぼり旗を掲げた。市内の商店街や公共施設など約100カ所にも計700枚を順次掲げる予定で、街のラグビー熱を一気に高める。
同スタジアムと都庁本庁舎では12日から数日間、ライトアップもする。W杯のマスコットキャラクター「レンジー」をイメージした赤と白の光で建物を彩り、都民らに大会をアピールする。
横浜市は12日に専用サイト「横浜ラグビー情報」をリニューアルする。外国人向けに英語ページを追加し、市内の観光情報のリンクを加える。埼玉県も熊谷市での試合日のシャトルバス運行手配など準備を加速させる。
15~16日の週末には各地で100日前イベントも相次ぐ。15日は調布駅前の広場で、3人制ラグビーの体験会や元日本代表選手らのトークショーなどを実施する。丸ビル(東京・丸の内)では16日に都が大会本番までの盛り上げ企画の詳細を発表し、小池百合子知事らが意気込みを表明する予定だ。
さいたま市でも16日に大宮ソニックシティ前で、芸能人らのトークショーなどの催しをする。これに先立ち熊谷市で2日に開いた「埼玉ラグビーフェスティバル」には、延べ約2万人が訪れた。「W杯の注目の高さから昨年を上回った」(埼玉県ラグビーフットボール協会事務局)という。
商業施設なども盛り上げに協力する。横浜市の「ランドマークプラザ」など3商業施設は8~16日、同市と共同で記念イベントを開催する。オーストラリアなど強豪3カ国の公認キャンプ地となった千葉県浦安市でも、市内の大型商業施設「ニューコースト新浦安」で、出場チームや過去のW杯を紹介するパネル展示会などを開く。